THE VOICE|special interview:「映画にかける思い」映画業界に関わる著名人の方々に、さまざまな角度やテーマで映画にまつわるお話をしていただきます。/VOICE33 女優 川口春奈・俳優 林遣都【後編】

「川口さんは正直でウソがないから信用できる人」(林)

― お2人は初共演だと思いますが、お互いの印象を教えてください。

映画『にがくてあまい』

川口:

林さんはこの作品で会うまで、なにを考えているのかわからない…ミステリアスなゲイなのかな?って(笑)。というのは役の印象ですけど、謎に包まれているイメージでした。でも、私がどんなお芝居をしても受け止めてくださる信頼できる方で、気を遣わずにやりたいことができて楽しかったですね。

林 :

川口さんは本当におとなしくてかわいらしいというイメージしかなかったんですけど、会ってみたらおもしろい人でした(笑)。ふざけたことをするのが好きで、でも、すべて正直でウソがないから信用できる。歳は下なんですけど、年齢差はまったく感じなかったです。

「林さんが作る料理はどれもすごくおいしかったです」(川口)

― 本作では林さんの演じる渚が料理をするシーンがいっぱい出てきますが、林さんはどこまで実際に料理をしているんですか?

映画『にがくてあまい』

林 :

この作品のために特訓して、手元だけが映るカットもすべて自分でやりました。最初の料理のシーンなんて、悔しいぐらい手元しか映ってないけれど…(笑)。監督が「吹替えは絶対に使いたくない!」って、最初におっしゃって。それでいて、実際に“やってますよ感”を出していないのがオシャレですよね。

川口:

映画に出てくる、林さんが作る料理はどれもすごくおいしかったです。なかでもお弁当は、高びき(モロコシ)をお肉に見立てたハンバーグだけじゃなく、隣のおかずやご飯もおいしくて最高でした(笑)。

― お2人が好きな料理はなんですか?

林 :

劇中ではベジタリアンですが、本当は肉が好き。特に焼肉は大好きで、「疲れたら肉!」という感じで、しょっちゅう食べに行きます。

川口:

私は辛いものが好きです。スパイシーな野菜とか…最近はタイ料理ばっかり食べています (笑)。韓国料理も好きですね。

― 「にがくてあまい」には苦手なものを克服していくというテーマもありますが、お2人が克服したいもの、克服したいことは?

川口:

私はお酒が弱いので、もう少し飲めるようになりたい。体調にもよるけれど、忙しいほど飲めなくて。もう少し飲めたら、みんなともっと楽しくなれるのになって思います。

林 :

僕は逆にお酒を飲むと楽しくなって、記憶が曖昧になるし、次の日に後悔することが多いので、気をつけようと思っています(笑)。

「なにかを頑張っている人の背中を押してくれる作品です」(川口)

― 最後に、これから映画を観る方へのメッセージをお願いします。

映画『にがくてあまい』

川口:

笑えるところは笑えるし、ほっこりできる家族の話でもあるけれど、なにかを頑張っている人の背中を押してくれる作品になっていると思います。大人の方も楽しめるので、ぜひたくさんの人に観てほしいですね。

林 :

欠点や克服したいことがある者同士が出会って、助け合って、心を開いて、前向きになって生きていく物語です。川口さんの演じたマキや渚に自分を置き換えて観てもらえば、映画館を出たあと、ちょっと明るい気持ちになれると思います。

Profile

川口春奈:1995年2月10日生まれ、長崎県出身。09年にドラマ「東京DOGS」で女優デビュー。12年で「桜蘭高校ホスト部」で映画初主演。代表作は「マダム・マーマレードの異常な謎」(13)、「好きっていいなよ。」(14)、「幕末高校生」(14)、「クリーピー 偽りの隣人」(16)など。待機作は17年2月公開の「一週間フレンズ。」など。 林遣都:1990年12月6日生まれ、滋賀県出身。07年に映画「バッテリー」の主演で俳優デビュー。現在公開中の「花芯」に出演。待機作は10/8(土)公開の「グッドモーニングショー」、17年春公開の「しゃぼん玉」など。9/6(火)より公演の初舞台「家族の基礎~大道寺家の人々~」に出演。
撮影=野口彈 取材・文=イソガイマサト スタイリング=山本隆司(川口)、菊池陽之介(林) ヘアメイク=板倉タクマ (ヌーデ/川口)、伊藤 聡(林)

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