THE VOICE|special interview:「映画にかける思い」映画業界に関わる著名人の方々に、さまざまな角度やテーマで映画にまつわるお話をしていただきます。/VOICE40 女優 松風理咲

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“改めて今、家族についてのテーマが心に残っています

トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡

―初めに本作に出演が決まった時、率直にどういう気持ちになりましたか?

すごくうれしかったです。オーディションでしたが、その時に皆さんの前で読み上げた主人公の女の子のセリフが真っ直ぐで明るい子という印象だったので、その後も脚本を読み進めていくうちに自分が演じてみたい気持ちが強くなっていって、撮影が楽しみになりました。今まで彼女ほど明るい女の子を作品で演じたことがなかったことと、わたし自身、普段学校では明るいほうで自分と似ているなと思ったので、撮影が本当に楽しみでした。

―実際に主人公を演じてみて、また完成した映画を観て、いかがでしたか?

改めて今、家族についてのテーマが心に残っていますね。彼女は真っ直ぐな性格ではありますが、家族との間ではいろいろなことがあるんです。口から出ている言葉とは違って、本当は心の中で思っていることがあるということを意識して、そういうことも大切にしながら演じていました。本当に思って言っているセリフと、気持ちと言葉が違うセリフがあったので、そういうところは難しかったですし、大切にしなくてはいけないところでした。

―作品では、とてもナチュラルな表情が印象的でしたが、大変なことはありましたか?

実はテンションを急に上げることが苦手なので、明るい性格に急になることが難しかったです(笑)。自分が思っている以上に気持ちを上げなくてはいけないシーンがあったことと、友だちとのシーンでのわたし自身が意識しなくちゃいけない演じ分けの仕方など、お芝居をしていくなかで初めてに近い経験もあったので、それは大変でした。普通に道を歩くシーンでもただ歩いているだけではなく、杏子の想いを乗せて歩くなど工夫をしました。

シネコンにひとりで気軽に行けるような環境もあればいいかもと思うこともあります

トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡

―さて、映画館で映画を観る際、自分だけの楽しみ方、こだわりの鑑賞法などありますか?

原作を知っていれば、その映画は観てみたいと思いますし、反対に映画化された小説を改めて読みたいと思うこともあります。映像になった映画と、本や原作で受けた印象で自分が想像したものと違うとか、そういう比べ方はけっこう面白いですよね。

―また、映画館で初めて観た映画や、強烈に記憶や印象に残っている作品は何でしょうか?

『魔法にかけられて』(10)です。当時は小学生だったと思いますが、雰囲気だけ覚えています。今は、友だちとふたりで映画館に出かけることが多いです。一緒に遊ぼうとなると、映画を観ることになることが多いです。でもひとりで映画館に行って映画を観ることも好きで、映画を観に行ったついでにお店をのぞくとか、そういう休日の過ごし方が好きです。

―たとえばいまはまだない、今後のシネコンに期待する新しいサービスなどありますか?

シネコンでは、映画をひとりで楽しみたいとも思うので、ひとりで気軽に行けるような環境があるといいなと思うことがあります。たとえば学園青春モノは友だちと観ている人が多いので、ひとりで観に行こうとする時にちょっと迷うんです。劇場内にひとりの方がたくさんいると安心するので(笑)、そういうシステムもあるといいのかなと思います。

もっともっと、演技が上手になれたらなあと思います

松風理咲

―ところで、銚子にてオールロケということですが、自然の中での撮影はいかがでしたか?

脚本上ではわからない、実際に行ってみてわかることが多かったです。田舎で家が多くて、わたしは岐阜出身ですが、似ているなと感じることもいくつかありました。オールロケということで銚子の方々も撮影に実際に参加していただいて、その場所で撮影やお芝居をすることで気持ちも作れたと思うので、よかったです。個人的にも、いい経験になりました。

―今回、映画で主演を務められましたが、今仕事は充実していますか?

とても楽しく、日々充実しています。今までの生活とはガラリと変わりましたが、お仕事をしていくなかでたくさんの人たちと出会い、考え方も変わったところがあるので、とても刺激を受けています。今まではテレビでドラマを観ていても物語を楽しむだけでしたが、最近ではキャラクターの内面を考えながら観たり、見方も変わりました。観ながら、自分と重ね合わせたりもしますね。もっともっと、演技が上手になれたらなあと思います。

―目標としている女優さんなどはいますか?

黒木華さんにすごくあこがれています。どの作品でも、すごく優しいお芝居をされていて、特に『母と暮らせば』(15)、「花子とアン」(14)が素晴らしくて、すごく感動します。心に残る、グッとくるお芝居をされていると思っているので、すごくあこがれています。

―今回の作品との出会いを経て、見えてきたご自身の課題などはありましたか?

最初にもお話しましたが、カメラの前で急にテンションを上げられないので、そこは課題です。まだお話したことがない共演者の方が、わたしの演じる役柄と仲がいい設定の役柄の場合、その距離感を埋める作業が難しかったです。仲がいいからこそテンション高く楽しめるわけなので、そういう努力をもっとしたいです。もともと話しかけたりすることも得意じゃなく、皆さんに助けられっぱなしだったので、もっと積極性も持ちたいですね。

Profile

松風理咲 女優 2001年1月17日生まれ、岐阜県出身。CM「東京メトロFind my Tokyo.~私を惹きつける池袋 篇」や、映画「そちらの空は、どんな空ですか?」(ネスレシアター on YouTubeにて公開中)に出演して女優デビュー。EX系木曜ドラマ「グッドパートナー」では、連ドラデビューも果たすなど、今後の活躍に注目の若手女優。スウィートパワー所属。
取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)
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