―今回の作品『おとななじみ』ですが、出演が決まった時、率直にいかがでしたか?
率直にとても嬉しかったです! ただ、スクリーンに自分が映る姿を想像したら緊張してしまい、不安にもなりました。初めましての方も多いなか、幼なじみ感をどう出していけばいいかも不安だったので、井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)さんや、スタッフさんたちとジェンガ大会をして距離を縮めたり、リハーサルの後にお話したりという工夫をしました。もともと同世代で流行ったものも同じだったので、そういう時間が幼なじみの関係性を作り上げるのに役立ったなと思っています。
―その井上さん演じる超残念男子・青山春(通称:ハル)に片想いしていて、
生活にだらしないハルの世話をつい焼きすぎてしまうオカン系女子・加賀屋 楓役を演じられましたが、完成した作品を観ていかがでしたか?
20年間想い続けているって素敵ですよね。その人という存在が好きなわけなので、わたしもそういう人に出会えたらなと思いました(笑)! 映画はクスッと笑えるポイントもあって、楽しかったです。あの「おさななじみ」の世界観、コメディの作品を映画館で観ていただきたいと思いましたし、映画にしてはめずらしく文字も出てくるので、大きなスクリーンで観ていただきたいですね。友だち、家族、みんなで一緒に観てほしいです!
―楓は天真爛漫で目まぐるしく表情を変えるキャラクターですが、ご自身と比べて思うところはありますか?
楓は動作も大きくて、表情も豊かなのですが、実は自分自身とは離れている女の子なんですよね。楓は、好きな人に「こんなにも世話を焼くことができるのか!」と思うほど世話を焼くので、どちらかというとハルのほうが自分に近いのかなと思いました(笑)。ただ、そのおかげでハルの魅力もわかったので、実際に演じてみて気づけたことがたくさんありました。世話を焼く側の気持ちもわかる貴重な期間でしたね。
―一見するとコミカルな要素の連続のなかにも、日々の生活にも活かせそうなメッセージ性もありそうですが、その点はいかがでしょうか?
楓はハルのことだけを想い、それだけで生きて来て、他のものごとに目もくれていなかったので、ちょっと視点を変えた時、よりハルの大切さに気付くんですよね。離れてみて初めて気づくというか、わたしも普段一個のことだけに集中しがちなので、その楓のような気持ちを持って、同じような生き方をしてみたいなと思いました。なので最近はいろいろなことに対して無理をせず、楽しみながらやることを心掛けています。
―映画館で映画を観る時のこだわりについて教えてください。
ポップコーンは必ず買います! 特に決まったメニューはないので、その時の気分で塩かキャラメルにしています。いつも映画は遠目で観たくて、座席はだいたい(後ろから)2列目が多いですかね。小さい画面で観るより、映画館で壮大なスケールを感じたいですよね。周囲も暗いので、没頭できるところがいいですよね。あと、自分の作品もお芝居を確認したり、お客さんの反応が知りたいので、けっこう観に行くんですよ(笑)。
―最後に映画を楽しみに待っている方にメッセージをお願いいたします。
恋愛においても楓の仕事の面でもそうなのですが、新しい一歩を踏み出すというテーマもあると思うので、新しい環境で勇気を出してチャレンジしてみるということは、受け取ってほしいメッセージかなと思っています。わたしもいまの状況に留まらず、いろいろなことにチャレンジしてみたいと思いましたので、ぜひご覧ください!