THE VOICE|special report:「映画にかける思い」/voice104 ジェームズ・キャメロン監督 サム・ワーシントン ゾーイ・サルダナ

「ウォーター・フロント来日記者会見&ジャパンプレミア」を一部レポート!

ブラッド・ピット

全世界歴代興行収入第1位に輝いた、巨匠ジェームズ・キャメロン監督による『アバター』(09)のシリーズ最新作、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の来日記者会見が行なわれ、監督・キャストが出席。前作『アバター』(09)ではかなわなかった監督と主要キャストが一堂に会す奇跡の来日キャンペーンの模様を、一部レポート!

美しい海とそこに宿る生物たちの息吹、そして、神秘の星パンドラの侵略を目論む人類と、先住民ナヴィとの激しい戦いと心を揺さぶる感動のドラマが、人類史上最高の映像美でエモーショナルに描かれる今回の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』。

このほど本作のワールドツアーの一環として、監督・キャストが揃って来日。去る12月10日(土)に来日記者会見が実施された。映画の舞台となる海にちなみ、都内水族館マクセル アクアパーク品川にて行われた<ウォーター・フロント来日記者会見>には、ジェームズ・キャメロン監督をはじめ、主演のサム・ワーシントン(ジェイク・サリー役)とゾーイ・サルダナ(ネイティリ役)、シガーニー・ウィーバー(キリ役)、スティーヴン・ラング(クオリッチ役)など、前作『アバター』でも活躍した豪華キャスト、そしてプロデューサーのジョン・ランドーが出席した。

まずキャメロン監督は、「10年ぶりにまた来日出来て本当にうれしいです。これまでの映画も日本のファンに受け入れてもらってきたので、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』も好きになってれるとうれしいです」とあいさつ。

デヴィッド・リーチ

ワールドプレミアでの本編初披露以降、絶賛の声が拡がり続けている本作について監督は、「よい反響をいただいて大変うれしく思っています。製作に5年間ほど携わってきました。観客のみなさんに感情的に訴え、そして美しい世界を楽しんでほしいです。1作目のファンのみなさんも、前作以上の感動的な旅路に出られると思います」と作品への自信を語った。なお、今後の映画業界の可能性や作品の構想については、「今作含め、続編を作ることを踏まえて新しいツール、ソフト、技術を作ってきました。『アバター』は5作目までの構想があり、とても大きなプロジェクトとして事前にいろいろとデザインしてきました。世界感、キャラクター、クリーチャー、文化など、パンドラがどういう世界なのか、海、砂漠、山、北極のような景色もすべて準備をして取り組んでいるので、そのためには今後の準備は特にする必要がないんです。最高の設計、デザイン、CGアーティストがいて、ワクワク仕事をすることができましたが、これはあくまで第1章。より大きな物語が繋がってきます。わたしの横にいる素晴らしいキャストも続編に出演していきます。13年とは言いませんが、2年ずつくらいかけて新作を出していくので、また喜んでもらえたらうれしいです」と、今後のシリーズの構想をより具体的に明かした。

ケリー・マコーミック

そして前作『アバター』で恋に落ち、本作では夫婦となり子どもも設けているジェイクとネイティリを演じる、サム・ワーシントンとゾーイ・サルダナは、家族の絆を描くことでより深みを増したストーリーについて、

「今作は2人のラブストーリーのさらにその先で、子どもたちが加わります。若いキャストが加わったことで彼らの目を通したストーリーをみなさんに体験してもらうことができるんです」(サム)

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

「家族を持つことによってパンドラが危機的な状況になってしまうんです。スカイ・ピープル(人間たちのこと)は、そう簡単には去らず、欲しいものは諦めません。サリー一家はさまざまな葛藤があります。個人としても、チームとしても。こういう状況で何をするべきなのか、どこへ行くべきなのか」(ゾーイ)とキャメロン監督の描きだすストーリーを絶賛!

さらにこの13年間で私生活でも実際に子どもを持ったことを聞かれたゾーイは、「わたし自身、母親になる前は恐れを知らないところがありましたが、自分自身よりもさらに深く愛する人がいることで、彼らに何かあったらどうしようということを考えるようになりました。そういう意味でも本作はより感情的な作品になっていると思います。サリー家の子どもたちはかわいいですが、頭痛の原因にもなるんです」と自身とネイティリの共通点をしみじみと語った。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

また、前作では人間のグレース博士を演じたシガーニー・ウィーバーは、そのグレースの子どもでナヴィの少女キリを今回演じたことについて、「わたしだけではなく、すべての俳優がパフォーマンスキャプチャーでどんな役でも演じられるようになりました。監督は俳優にとって素晴らしいことをしてくれたました。わたしたちは黒い衣裳を来てマーカーを付けて演技をしますが、ストーリーは俳優中心のもので、わたしたちはキャラクターとしてのエッセンスを演じればいいんです」とモーションキャプチャーでありながらも、繊細な演技を盛り込んだことを明かした。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

また、同日夜にはジャパンプレミアも開催。その際に行われた舞台あいさつでは、身近なところでキャメロン監督を支えたプロデューサーのジョン・ランドーが、「ハロー! 再び東京に来ることができてうれしいです。みなさんお越しいただきありがとうございます。努力して作り上げたこの素晴らしい作品を観ていただいて、みなさんにパンドラの世界を体験してもらえることが楽しみです!」とファンに向けて熱く語った。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

また、キャメロン監督は、「13年間お待たせして、5年かけて作り上げた作品を今回、日本人の方々に初めて観ていただけるということですごくうれしいです」と語り、最後に「アリガトー!」と心待ちにするファンに日本語でメッセージ。同イベントは大盛況のまま幕を閉じた。

公開情報

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
12月16日(金)全国劇場公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©︎ 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

取材・構成・撮影/鴇田 崇

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