THE VOICE|special interview:「映画にかける思い」映画業界に関わる著名人の方々に、さまざまな角度やテーマで映画にまつわるお話をしていただきます。/voice111 歌手 小林幸子

アトラクションに乗った時、一番驚いたのがマダム・レオタでした

ホーンテッドマンション

―今回、日本語吹替版のオファーが来た時、率直にいかがでしたか?

とてもうれしかったです。「やったー!」って思いました(笑)。というのもアトラクションが大好きで、東京ディズニーランドに行くと必ず乗っているほどなんです。初めて乗った時、いろいろびっくりする仕掛けに驚きましたけれど、水晶玉の中で女の人の顔が動いていたことが衝撃だったんです。今回、そのキャラクターを演じられるということでうれしかったです。

―その水晶玉の女、マダム・レオタ役を演じてみていかがでしたか?

声優は改めて難しいなと思いました。でも、とても楽しかったです。やりがいがあるお仕事だと思いました。声優さんもたくさん引き出しをお持ちになっていて、その中のものを吟味してひとつの声を作るということだと思います。これは歌い手の音色と似ているなと。マダム・レオタは威圧感もあり、説得力もあり、霊媒師なので、どの声がいいのかなと一生懸命考え、スマホにセリフを録って、何回も練習しました。とても勉強になりました。

ホーンテッドマンション

ストーリーなど、作品を鑑賞された全体的な感想はいかがでしたか?

とても面白かったです。自分の声を当てているシーンは知ってましたが、そうじゃないシーンは観ていなかったので、本当に素晴らしかったです。スリリングでちょっと怖くて、ユーモラスな部分もあったり、人々のドラマもあり、全部入っていますよね。CGもすごかったです。

今年はディズニー100周年 人々を魅了するディズニーの魅力とは

ホーンテッドマンション

―ディズニー作品の声優は以前も経験があると思いますが、それはご自身にとってどのようなものですか?

『ルイスと未来泥棒』(07)で経験させていただきましたが、ディズニー作品に関われることは誇りに思っています。わたしは物心着いた時からシンデレラになりたいと思っていて、そういう子どもたちもたくさんいる中で、ディズニー映画のアニメーションに参加できることは、自分の自慢になっています。演歌の歌い手の小林幸子を認めていただいたのではなく、小林幸子を認めていただいたことかなと思い、とてもうれしいです。

ホーンテッドマンション

―今年はディズニー社が100周年です。ディズニーにゆかりがある小林さんにとって、ディズニーにまつわる一番の思い出は何でしょうか?

最近の話ですが、「フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート2023」に出させていただきまして、そこで『リトル・マーメイド』のアースラの曲を歌いました。最近、魔女や妖怪を演じることが多いのですが(笑)、アースラは実に面白くやりがいがありました。今回の『ホーンテッドマンション』のマダム・レオタは初めての霊媒師で、さらに面白い体験でした。

ホーンテッドマンション

―改めて人々を魅了する、ディズニーの魅力は何だと思いますか?

大人もいきなり大人になったわけじゃなくて、子どもの時代があったわけですよね。そういった子どもの心を取り戻させてくれるのと、心を浄化させてくれる。またリセットして頑張ろうという気持ちにさせてくれるのが、ディズニー作品ではないでしょうか。これは、すべてのディズニー作品に言えることだと思っています。

『ホーンテッドマンション』は、娯楽満載!楽しいです!

ホーンテッドマンション

―映画館での自分だけの映画の楽しみ方はありますか?

映画、大好きなんですよ。本当によく映画館に行きます。観る時はセンターです。一番前に座ってもセンターです(笑)。好きに座席が選べるなら、ちょっと後方の真ん中かしら。後ろは劇場の全体が見えますからね。いつもホットドックを食べながら楽しく観ていますよ。映画は、映画館で観ないとダメです(笑)。まったく感動が違います。

―ちなみに『ホーンテッドマンション』を観る前に、どういう準備をしたらよいと思いますか?

何かを食べている暇はないかもしれません(笑)。いろいろなことが次から次へと起こるので、ポップコーンを落とさないように気を付けてください。しっかり手に持っていてくださいね!
『ホーンテッドマンション』は、驚き、笑い、涙など娯楽満載!とっても楽しい映画です!

Profile

小林幸子 歌手 (水晶玉の女、マダム・レオタ役) 1953年12月5日生まれ、新潟県出身。1964年、10歳で「ウソツキ鴎」でデビュー。1979年「おもいで酒」が200万枚突破の大ヒットとなり、日本レコード大賞「最優秀歌唱賞」を始め、数々の歌唱賞を受賞。同年、NHK「紅白歌合戦」初出場。以降34回出場を果たす。舞台、テレビドラマ、声優、バラエティなど多方面で活躍中。最近ではニコニコ動画など若い世代からも“ラスボス”と呼ばれ支持を得る。来年芸能生活60周年を迎える。
取材・構成/鴇田 崇

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