THE VOICE|俳優 市村正親

SPECIAL INTERVIEW

映画にかける思い

映画業界に関わる著名人の方々に、様々な角度やテーマで映画にまつわるお話をまとめました。

市村正親俳優

とてもすごい、面白い わたしが演じる役もすごいです(笑)

ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い

―元々『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのファンだそうですが、今回の『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』、最初の印象はいかがでしたか?

アフレコ用の映像を観た時に、とてもすごい、面白いと思いました。わたしが演じる役もすごいです(笑)。娘との関係性もいいですよね。ローハンの民のために、娘のために命を賭けていくというすごい話だなと思いました。民を守るため、娘を守るための父親としての生き様……これが壮絶で、僕自身、完成した作品を観るのが楽しみになりました。

ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い

―ヘルムのキャラクターついては、どのように受け止めましたか?

親として王としてすごいですよね。僕はとてもじゃないけれど、自分でこの役をやるにふさわしい人間なのか……ヤバい仕事を受けちゃったなと思いました(笑)。それでもスタジオの中で監督とひとつひとつ積み重ねながら、なんとか乗り切りたいと思いました。

難しいから嫌ではなく、難しいから前に行こうと思う

ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い

―アフレコには、どのような想いで臨まれたのでしょうか?

僕は体が小さいけれども50年以上役者をやって来て、声だけはヘルムのようなイメージはあると思うんです。特に最近、社長だ会長だ親分だ王だと、そういう役柄を演じることが多いですし、伝説のポケモンとか(笑)。自分の持っている魂と心意気で、このヘルムを作れたらなと思いました。自分も父親なので、父親として娘、ふたりの息子との関係、微妙な親子の会話などを大切にしようと思いました。

ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い

―声だけで役柄を表現する面白さとは?

自分の体型はどうであろうと、自分の魂がその役になれば、その役を出来るところですね。その想像力、イマジネーションが役に反映していく気がしています。

ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い

―反面、難しさはいかがでしょうか?

他人の人生を生きる難しさを味わうために、僕は俳優の世界に入って来ました。ましてこのヘルムのような強烈な役だとしても、目をつぶっていれば、疑似体験でも自分がそこにヘルムとして生きられるわけです。それが楽しいから、難しければ難しいほどトライのしがいがある。難しいから嫌ではなく、難しいから前に行こうと思うんです。

最初から最後までハラハラしっぱなし 子供にも観せたいと思います

ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い

―王の娘ヘラ役の印象はいかがでしたか?

ヘラはしっかりしていて、美しいキャラクターです。小芝(風花)ちゃんは少女のイメージがあったけれど、出来上がった作品を観たら、しっかり立派な女性でした!

ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い

―『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』は、映像的な完成度も注目されていますね。

全編音が鳴っていますよね、激しいものからそうでないものまでね。僕は最初アフレコ用の映像を観た時、負けていられないなと。これに合うような声の仕事をしなくてはと思いました。僕は1人で最初にアフレコをしたので、みんなが結集した映像を聞いて興奮しました。全編、ほぼ戦いなので最初から最後までハラハラしっぱなしでした。子供にも観せたいと思います。

PROFILEプロフィール

市村正親

市村正親俳優
 >> (ヘルム役)

市村正親俳優
 >> (ヘルム役)

BIOGRAPHY

1949年1月28日生まれ、埼玉県出身。
故・西村晃の付き人を経て、1973年に劇団四季の『イエス・キリスト=スーパースター』でデビュー。以後、ミュージカル、ストレートプレイ、一人芝居など様々な舞台に出演。1月からミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』、3月からミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』が公演予定。

取材・構成・撮影/鴇田 崇

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