THE VOICE|俳優・原菜乃華 / インフルエンサー、ファッションモデル・なえなの

SPECIAL INTERVIEW

映画にかける思い

映画業界に関わる著名人の方々に、様々な角度やテーマで映画にまつわるお話をまとめました。

原菜乃華 / なえなの俳優 / インフルエンサー、ファッションモデル

「目がすごく丸い」って監督に言われたことを覚えてます(原)

見える子ちゃん

──今回の『見える子ちゃん』、出演が決まったときのお気持ちをそれぞれ教えてください。

原菜乃華(以下、原): もともと原作の漫画を読んでいたので、「見える子ちゃん」が「実写化されるんだ!」と驚いたのですが、出演はオーディションだったので、四谷みこ役を演じたいという強い気持ちで臨みました。だから決まったときは本当にうれしかったです! 今まで挑戦したことがないようなキャラクターだったので、やりがいもとても感じました、

なえなの: わたしは演技経験が少ないので、「合格しました」と言われたときは「えっ、嘘でしょ?」って感じでした。オーディションの課題も演技をするというより怪談話を披露するというもので、自分が体験した怖い話をみんなの前で話す、という内容だったので、正直「これって手応えあったのかな?」って不安でした。自分の話し方で伝わっていたのかどうかも分からなかったですし、とにかく緊張したことを覚えています。

見える子ちゃん

──監督やプロデューサーから合格の理由を聞く機会はありましたか?

なえなの: わたしは「そのままだった」と言われました。「本当にそのままやってもらえれば大丈夫!」って、それくらい二暮堂ユリア役にぴったりだと思ってくださったみたいです。

原: わたしは、「目がすごく丸い」って言われたことを覚えてます(笑)。「こんなに人間の目が丸くなるんだ」ってくらい驚いた表情が分かりやすかったみたいで、それが良かったってコメントをいただきました。

なえなの: 原ちゃんが最初に驚く顔を見せたときに、「これでいける」と思ったって、監督が言ってました(笑)。

映画は若い人たちが好きそうな感覚だなって思いました(なえなの)

見える子ちゃん

――完成した映画をご覧になっていかがでしたか?

原: 面白かったです! わたしはホラー作品をこれまで最後まで観きれたことがなかったんです。でも、そんなわたしが初めて最後まで観られたのが、この『見える子ちゃん』でした。
やっぱりそれだけ、ホラーだけじゃなくてコメディやヒューマンドラマ、青春要素もあって。怖いだけじゃなくて、泣けたり笑えたり――感情がジェットコースターのようにぐるぐる変わっていく映画だったので、観ていてずっと飽きなかったですね。映画を何本も観たような感覚でした。

なえなの: わたしは、いろいろなジャンルが詰め込まれているのがすごく面白かったですし、音楽の使い方も印象的でした。怖いシーンの直後に、急にポップな音楽がパッと入ってきたり。原ちゃん演じるみこちゃんの心情に合わせて、ポップな曲だったり、怖い音だったり、いろんな音楽が場面に合っていて。それがこの作品の魅力の一つだと思います。若い人たちが好きそうな感覚だなって思いました。
あと、自分のことで言うと……走り方がちょっと変だなって(笑)。劇中でダッシュするシーンがあるんですけど、「あ、こんな走り方していたんだ」って思って。巫女の衣装のまま走る姿は可愛かったとは思うのですけど、自分では「ちょっと気をつけよう」って思っちゃいました(笑)。

原: 全然気にならなかったですよ!

なえなの: みんなに「平気だよ」って言われると思うけど、自分では気になっちゃいました(笑)。

見える子ちゃん

――役柄を演じるにあたって、キャラクターの性格や表現について意識したことはありますか?

原: みこは「ずっと怖がっているけど、それを我慢しなきゃいけない」っていう役だったので、感情をどのくらい出すかが本当に難しかったです。出しすぎてもわざとらしく見えてしまうし、出さなすぎても伝わらない。そのバランスの調整が難しくて、監督と相談しながらすごく丁寧に作っていきました。

なえなの: ユリアは、霊が見えているときや対峙しているときはすごくメラメラしているんですけど、生きている人と接するときにはものすごく不器用で、「どうしたらうまく人と関われるのか分からない」みたいな子なんですね。だから、霊の前とクラスメイトの前での演技に少し変化をつけるように意識しました。
あとは、作中で「リン・ピョウ・トウ・シャ……」みたいな呪文を唱えるシーンがあるんですけど、ちょっとインチキくさいというか(笑)、ヘンテコに見えそうだったので、演じるときに気をつけました。

なえなのは現場を回すのが好き!?

見える子ちゃん

──今回初対面の印象と、撮影を通じて印象がどう変化したか教えてください。

原: わたしは元々なえなのちゃんの動画を観ていたので、お会いできるのが本当に楽しみでした。あと、個人的にツインテールの女の子が大好きで(笑)、なえなのちゃんのツインテ姿がすごく可愛かったので、バレないようにジロジロ見ていました(笑)。

なえなの: わたしももちろん原ちゃんのことは知っていて、すごい女優さんだと思っていたので、自分の経験が浅いこともあって、最初はめちゃくちゃ緊張していました。「どんな人なんだろう」って。でもわたしは気になる人にはどんどん話しかけたいタイプなので、距離を詰めたいけど嫌われたくないなって思いながら、少しずつ近づいていった感じでした。

見える子ちゃん

──撮影を通じて、「こんな一面があるんだ」と驚いたことはありましたか?

原: なえなのちゃんは場を盛り上げてくれるし、現場を回すのが本当に上手。しかもそれが好きっていうのがすごい。あんまりいないですよね、「回すの好き!」って言う人、あんまり出会ったことない!

なえなの: そんなことない(笑)いるいる!(笑)。

原: わたしも百合川ハナ久役の久間田琳加さんも人見知りなんですけど、なえなのちゃんのおかげでだいぶ打ち解けることができました。すごく話しかけてくれて、それがすごくうれしくて。撮影もリラックスして楽しめました。

なえなの: よかったー。久間田さんも比較的おしとやかで、落ち着いた雰囲気があるから、「これは私が回さないと現場が静かになっちゃう!」って思っていた(笑)。

ぜひイオンシネマで観てください!

見える子ちゃん

──好きなシーンはどこですか?

原: わたしはエンディング! 大好きなシーンなので、最後まで席を立たずに観ていただけたらなと思っています!

なえなの: わたしはユリアちゃんがお祓いをとっても頑張っているシーンがあるので、みんなも「頑張れ!」って思いながら応援して観てもらえるとうれしいです!

原: ホラーだけじゃなくて青春だったりコメディだったり、ヒューマンドラマだったり、全て詰まった作品になってると思います。ぜひ注目していただきたいです。

なえなの: 最後にはね、まさかの事実もありますのでね。

原: 伏線がいっぱいあります!

なえなの: ぜひ注目して観てみてください!

ふたり: 6 月6 日に全国で公開します。ぜひイオンシネマでご覧ください。

PROFILEプロフィール

原 菜乃華

原 菜乃華俳優
 >>(四谷みこ役)

原 菜乃華俳優
 >>(四谷みこ役)

BIOGRAPHY

2003年生まれ、東京都出身。『はらはらなのか。』(17)で映画初主演を飾る。ヒロイン役に抜擢されたアニメーション映画『すずめの戸締まり』 (22) で第18回声優アワード・新人声優賞、『ミステリと言う勿れ』 (23)で第47回日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞した。2024年はW主演を務めた『恋わずらいのエリー』、ドラマ&映画『【推しの子】』、2025年はNHK連続テレビ小説『あんぱん』への出演など、幅広い世代から支持され、いま最も勢いのある実力派若手女優。

PROFILEプロフィール

なえなの

なえなのインフルエンサー、ファッションモデル
>>(二暮堂ユリア役)

なえなのインフルエンサー、ファッションモデル
>>(二暮堂ユリア役)

BIOGRAPHY

2001年生まれ、静岡県出身。SNSでの活動をきっかけに、同世代を中心に高い支持を集める。昨年、フジテレビ系ドラマ「モンスター」(24)にゲスト出演して話題を集めたほか、2023年6月にはRADWIMPSの野田洋次郎プロデュースによるデビューシングル「うあのそら」をリリース、歌手デビューも果たしている。

取材・構成/鴇田 崇

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