THE VOICE|俳優・山下幸輝 / 俳優・濱尾ノリタカ

SPECIAL INTERVIEW

映画にかける思い

映画業界に関わる著名人の方々に、様々な角度やテーマで映画にまつわるお話をまとめました。

山下 幸輝俳優

濱尾 ノリタカ俳優

兎耳山と十亀が映画という限られた時間の中でしっかり描かれている

WIND BREAKER/ウィンドブレイカー

──今回の『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』ですが、出演が決まった時の率直なお気持ちを聞かせてください。

濱尾: 知っている作品だったのでお話をいただいて脚本をすぐに読み、僕たちが演じる兎耳山丁子と十亀条がとても丁寧に描かれていたので、まずその印象が強かったです。ふたりにはこの作品の中の骨、核となるシーンもあり、2時間にまとめるなかであれだけ丁寧に描いていただけるということは、重要で大事な役を任されたなと思いました。

山下: 作品の世界が素直に面白いと思いましたし、兎耳山と十亀のことを映画という限られた時間の中でしっかりと描いてくれていたので、責任をもって演じたいなと素直に思いました。

WIND BREAKER/ウィンドブレイカー

──兎耳山と十亀はほかのキャラクター同様、個性的なキャラクターですが、演じるにあたりどのような準備をされましたか?

山下: まずはアクションが大切だなと思いました。兎耳山の並外れたあの動きは、普通にしていたらたぶんできないと思ったので、体幹など改めて体を作る作業をしました。もともとやってはいましたが、さらに筋トレをやり、本番では足を上げるタイミングが多かったので、ちゃんとストレッチもして。よくできたなと思います。

WIND BREAKER/ウィンドブレイカー

濱尾: 本当にすごいアクションだったと思います。原作を観た時に「これできるのかな?」と思っちゃう動きがアニメでもあるのですが、彼は本当にしっかりとやられていました。ダンスをされていることもあってか重心が低くて腰が落ちていて、体幹ももともとあると思うのですが、それをさらに強化して、本当にすごかったです。

あとは十亀だけでなく出て来る人間全員、普通じゃないんですよね。当たり前のように人を殴れる心でいないといけないから、そういう感覚を知っているかどうかで演技も変わって来ると思い、僕もレスリングみたいなシーンが多かったので、格闘技やレスリングの基礎を学びに行きました。

実写映画としてだけでなく、映画として成功することが一番大事

WIND BREAKER/ウィンドブレイカー

――完成した映画の感想はいかがでしたか?

濱尾: 試写で観た時に「映画になっている」と思いました。それがなによりうれしかったですね。漫画原作がありアニメがありそれがとても人気で、原作者さんから大切なものをお預かりしてやる以上は、実写映画としての成功だけでなく、映画として成功することが一番大事だと。そのことは監督以下全員が思っていたことなのですが、その想いがみなさんに届けばいいなと、映画を観終わってまず思いました。

WIND BREAKER/ウィンドブレイカー

山下: これまでにもヤンキー作品はありましたが、見たことがない感じになっていると思いました。ただ力や暴力だけではなくて、人間の対話があるんです。フィクションのエンターテインメントだけど、身近に感じる作品だなと思います。日常にすごく重なるところがあるなと思いました。

WIND BREAKER/ウィンドブレイカー

――兎耳山と十亀、それぞれ演じられての役の感想はいかがですか?

濱尾: 十亀は手放すことが苦手な人間ということを最初にテーマにおいてていまして、撮影が終わった今もしみじみと感じてます。僕も手放すことが苦手でして、それは強さであり弱さでもあるんです。表裏一体のものだけれど、ただそれが十亀の場合は弱さのほうとして出ていたかなと。あるものを手放すためにどう向き合うのかは、何をするにしてもすべてに言えることだと思いますが、そのことに十亀が気づいていく物語という認識が僕の中にあったんです。そのことはすべてが終わった後に気づかされたので、おかげで自分も少し変われたなとこの数か月感じているところです。

WIND BREAKER/ウィンドブレイカー

山下: 僕はてっぺんにいようなどと思わないけれど、兎耳山がてっぺんになってから、何だかわからないけれど足りないというか、楽しくない、自由じゃないみたいな感覚になるんです。それは本当は自分のせいだけれど、人のせい、まわりのせいにしてしまい、どんどん孤独になっていく。その何か足りない、孤独な感じ、言いたいのに言えないみたいな感じが重なるところがあり、だから兎耳山の気持ちはすごく理解しながらやっていましたし、現場でひとりでいることが多かったのですが、ひとりでいようと少し意識していました。

お互いが向き合って、見つめ合うとうことが、どれだけ大事か

WIND BREAKER/ウィンドブレイカー

――今回の『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』はイオンシネマでも公開されますが、日頃どのように映画を楽しまれていますか?

山下: 僕はけっこう映画館に行きます。気になった映画は、何回も観に行きます。最近だと『国宝』がそうで、1回目をマネージャーさんと観に行ってからもう一回ひとりで観に行こうと思って2回観て。合計3回行きました。ひとり映画鑑賞をよくしています。ポップコーンも食べます。

濱尾: 僕も気に入った映画を何回も観るタイプなんで驚きました。僕は、パンフレットを買います。Tシャツなども買うので、ショップでいろいろと買うタイプだと思います。

WIND BREAKER/ウィンドブレイカー

――最後になりますが、映画を楽しみにしているみなさんへメッセージを。

濱尾: 本当にこの作品ではとにかく対話をするということの意味を問いています。人と向き合うことの大切さだったり、自分が向いているだけではだめで、お互いが向き合って、見つめ合うとうことが、どれだけ大事かということを描いています。僕自身作品を撮り終わった今、またそのことを思っているので、そういうことを含めて楽しんでもらえたらうれしいなと、思っています。

山下: 兎耳山も対話しようよと思いますね。思っているだけでは伝わらないですし、てっぺんに立つみたいなことは日常ではあんまりないことかもしれないですが、まわりに感謝して生きていきましょうと思うので、そういうことを含めて映画を観ていただけたらと思っています。

PROFILEプロフィール

山下幸輝

山下 幸輝俳優
 >>(兎耳山丁子)

山下 幸輝俳優
 >>(兎耳山丁子)

BIOGRAPHY

2001年11月7日生まれ、大阪府出身。TBSドラマ「君の花になる」(22)で注目を集めて以降、フジテレビ「ビリオン×スクール」(24)、TBS 「アンチヒーロー」(24)、「御上先生」(25)など話題作に続々と出演。2024年9月にはアーティスト活動を始め、1stデジタルシングル「WILD BLUE」でデビュー。2025年11月19日、ドラマイズム『プロパガンダゲーム』の今井貴也役で、テレビドラマ初主演を果たした。

PROFILEプロフィール

濱尾ノリタカ

濱尾 ノリタカ俳優
 >>(十亀条)

濱尾 ノリタカ俳優
 >>(十亀条)

BIOGRAPHY

1999年11月26日生まれ、東京都出身。2020年より俳優として活動を開始。2021年には『仮面ライダーリバイス』(EX系)に出演。その後、『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)、『笑うマトリョーシカ』(TBS系)、大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 』(NHK)、など数々の話題作に出演し、注目を集める。連続テレビ小説『あんぱん』では田川岩男役を演じ、田川和明役として再登場するなど活躍の幅を広げる。直近では、『明日はもっと、いい日になる』(CX系)、『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)などに出演。

公開情報

『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』
2025年12月5日(金) 全国劇場公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
©にいさとる/講談社 ©2025「WIND BREAKER」製作委員会

取材・構成/鴇田 崇

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