THE VOICE|special interview:「映画にかける思い」映画業界に関わる著名人の方々に、さまざまな角度やテーマで映画にまつわるお話をしていただきます。/VOICE80 声優 佐倉綾音

「シンカリオンに乗ることで、ハヤトも進化。でも、小学生らしいわくわく感や疑問を大切に演じました」

シンカリオン

―12/27(金)より、劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』が公開となりますが、全76話にわたるTVシリーズの最終回を迎えたときは、どんな気持ちになりましたか?

劇場版の制作が決まっていたので、「また会えるし、また演じられる」という安心感がありました。でも終了後の打ち上げで、東京おもちゃショーのイベントステージの模様の動画が流れたときに、子どもたちが大盛り上がりで歌ったり踊ったりしている様子を見たら、観ている子どもたちの感情を動かせているんだという喜び、そして劇場版で終わりなんて残念だという抵抗する気持ちが、一気に押し寄せてしまって、泣いてしまいました。でも、すぐに劇場版のアフレコ収録があり、久しぶりに<チームシンカリオン>のメンバーが大集合したので、とてもうれしかったです。

―主人公・速杉ハヤトを演じる上で、大切にしていることはなんですか?

ハヤトは10歳(TVシリーズの途中に11歳に)ですが、都会育ちで鉄道好きと、スマートで大人びた印象のある賢い男の子です。シンカリオンの運転士になったのも、超進化研究所でシンカリオンの開発をしているお父さんを助けるためという、優しさから。ハヤトはシンカリオンに乗ることでどんどん視野が広がり、お父さんのためだったものが超進化研究所のためになり、仲間のためになり、世界のためになっていき……と、すごいスピードで進化していったので、「等身大の私でも追いつかないんじゃないのかな」という不安を感じることがありました。ですから、ワクワク感や疑問など、小学生としての感覚を大切にして演じるように心がけていました。

「親子、そして家族の絆を感じるお話なので、家族みんなで楽しんで欲しいです」

シンカリオン

―劇場版で楽しみにしていることを教えてください。

「全車集結!」です。TVシリーズの最終決戦でも、今まで仲間になってくれた人たちが助けに来てくれて、とても感動したんです。それが劇場版でもしっかり描かれていますし、自分のお父さんが9歳の少年になって現れた上に、「シンカリオンALFA-X」の運転士になっていっしょに戦うという、わくわくする展開が待っています。親子、そして家族の絆を感じるお話ですので、家族みんなで楽しんで欲しいですね。あと、宇宙からやってきた謎の巨大怪物体がすごくきれいなので、子どもたちはそっちが好きになってしまうのではと思っています(笑)」

佐倉綾音

―ファンのみなさまにメッセージをお願いします。

映画館の大きなスクリーンで活躍するシンカリオンの姿に、子どもも大人もわくわくすると思います。TVシリーズを応援してくださったみなさんや、玩具を知っているけれどもアニメーションを見たことがなかったという方でも引き込まれる、シンプルだけど熱い物語になっていますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらうれしいです。

Profile

佐倉綾音 声優 速杉ハヤト役 東京都出身。10年に声優デビュー。主な作品に、『PSYCHO-PASS サイコパス』(霜月美佳)、『プリティーリズム・レインボーライブ』(りんね)、『ご注文はうさぎですか?』(ココア)、『僕のヒーローアカデミア』(麗日お茶子)、『ボールルームへようこそ』(花岡 雫)、『宝石の国』(ボルツ)、『東京喰種トーキョーグール:re』(米林才子)など。写真集『さくらのおと~佐倉綾音フォトブック~』も発売中。
撮影=野崎航正 取材・文=中村美奈子

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