THE VOICE|special interview:「映画にかける思い」映画業界に関わる著名人の方々に、さまざまな角度やテーマで映画にまつわるお話をしていただきます。/voice97 女優 ディワンダ・ワイズ

30種類以上の恐竜が登場、本当にわくわくできます!

ジュラシック・ワールド

-この夏、家族で観ても最高の映画だと思いますが、長く愛されているシリーズの魅力、今回の作品の魅力について教えてください。

4歳から10歳の間に誰もが恐竜にハマる時期があると思いますが、「恐竜って、本当にいるの?」って、この映画を観ると当時の童心を思い出すこともできると思います。そういう脅威や畏怖は、人間にとって快感でもあるらしいですよ(笑)。今回は種類が多く、30種類以上の恐竜が出てくるけれど、本当にわくわくできます。ファンが登場してほしいと思う恐竜も出て来ます。

あといつも思うことは、恐竜は世界平和をもたらすことが出来るのではないかということ。それくらい世界をひとつにしてくれる存在なんです。

ジュラシック・ワールド

―大人気シリーズへの出演が決まった時はいかがでしたか?

今から考えると本当におかしな話ですが、ロサンゼルスでコリン・トレボロウ監督とミーティングをしました。それはカジュアルなもので監督と俳優が会い、交流を深めるくらいのものかと思っていたのですが、まさかの映画のオファーでした。3時間の長い会話の中で「やってほしい」と頼まれた時、これだけのスケールの作品なので驚きました。家に帰って家族に「頼まれたけど?」と疑問形で報告してしまいました(笑)。

―ケイラは冷静にトラブルに対峙していくキャラクターでしたね。どういう準備をして撮影に臨みましたか?

ハン・ソロ、インディ・ジョーンズなどハリソン・フォードの初期のキャラクターからインスピレーションを得ています。いつも危機が迫っているけれど、ハン・ソロもインディも「なんとかなるさ」という態度で、そこがとても好きです。ケイラの好きなセリフのひとつに「何が起こったとしても、それが計画だったということよ」とあるのですが、その考え方が素晴らしいですよね。状況に慌てるのではなく、受け入れていく。敬意を持てる資質ですし、自分や自分の家族も解決策を考えるという意味では、持っている指針だと思っています。

映画体験は、ほかにはない体験!

ジュラシック・ワールド

―クリス・プラットとの一緒のシーンが長かったと思いますが、共演の感想はいかがですか?

最高です! 俳優のキャリアの初期、共演して大変だったというエピソードはたくさん聞きますが、競争心が激しく自己中心的な人ではなく、まったくそういう感じとはかけ離れている人でした。本当に心が広くて、元気! ナチュラルに人に教えることができますし、アクション演技に関してはものすごくいろいろな知恵・知識を持っていて、それをたやすくやってのけるんです。しかも大きなシリーズ2本でそれをやっているというのは、すごいことだと思います。今回彼からたくさんのことを学びました。

―コリン・トレボロウ監督は、どういう仕事をする方でしたか?

男性の映画監督で、これほど細かいところまでスタイルに注意を払う人はめずらしいと思います。つまり衣装であったりヘアメイクであったり、出演者全員が最高の見せ方をされるんです。これまでは「ヘアメイクを早く!」と急かす人もいましたが(笑)、コリンは違いました。彼はディテールを大事にします。それは作品全体にも言えることです。

ジュラシック・ワールド

―最後に映画館でのこわだりの楽しみ方を教えてください。

たくさんあります(笑)。まずできる限り、中心に座ること。そうすれば一番没頭できるからです。あと、本編が始まる寸前にお手洗いに行きます。本編を絶対に見逃さないように。ポップコーンはなるべく温かいものを買って、冷え性なのでブランケットも持参しています。映画体験は、ほかにはない体験ですからね!

Profile

ディワンダ・ワイズ 女優 ケイラ 1984年生まれ、アメリカ合衆国 メリーランド州ジェサップ出身。アメリカの女優。スパイク・リー監督のNetflix「シーズ・ガッタ・ハヴ・イット」シリーズに出演。本作では元軍人のパイロットで、現在は裏社会で雇われ貨物パイロットのエースとして活躍しているケイラを演じる。
取材・構成・撮影/鴇田 崇

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